空気が乾燥するこれからの季節、一気に増えてくるのが火災。思い出も財産も、すべてを燃やし尽くす火の脅威から逃れるためには、“いざ”という時のことも考えておかなければなりません。実際に火が出た際の対処法をしっかり覚えておきましょう。
ホームセキュリティの関電SOSがお届けするくらしの安全
いざ!という時の火災対処法
被害を最小限に抑えるために火災が起きたときの3STEPを心得るべし!
大声で叫び、隣近所に知らせる。小さな火元でも119番通報は必須。
火が天井に達する前の出火直後であれば、自ら行う初期消火も有効。
危険だと感じたらすぐ避難。余裕があれば窓やドアを閉めて空気を断つ。
まずは初期消火!
消化器がない場合、火元の種類によって消化方法が違います!
てんぷら油・石油ストーブ
- 酸素を遮断
- ぬらしたシーツやバスタオルなど、面積の広い布を手前からかぶせて酸素を遮断。
※水をかけると炎が爆発的に拡大するので絶対にやってはいけません。
※石油ストーブは火が消えた後も天板の余熱で再発火する可能性があります。
電気機器
- プラグを抜く
- プラグをコンセントから抜き、できればブレーカーも切ったうえで水をかけて消火。
※プラグがささったまま水をかけ、その水たまりが足元にまで及ぶと、感電する恐れがあります。
カーテン・ふすま・障子
- 水をかけるか
踏む - まずは水をかける。周囲に水がない場合はカーテンなら引きちぎり、ふすまや障子なら蹴って倒し、足で踏んで消火。
※天井に火が燃え移るまでが初期消火の限度なので、迅速に行動してください。
衣服
- 転がって
水をかける - 転げまわって火を消す。その後、水をかけるか浴槽の中に飛び込む。
※起き上がっていると火が立ちのぼり息ができなくなるので、必ず寝転がってください。 ※髪の毛に火がついたら、手で払うか化繊以外のタオルを頭からかぶりましょう。
おすすめの火災対策
住宅用消火器を備えよう
さまざまな火災に対応可能な粉末タイプがおすすめです。使い方を覚えておきましょう。
風上に回って構え、やや腰を落とす。熱や煙を避け、消火器の下を支えながら火元に噴射。
※足元の火を消す際は、腰を落として消火器を安定させましょう。
住宅用火災警報器は定められた場所以外にも!
住宅用火災警報器は、全国共通で寝室と寝室に繋がる階段への設置が義務付けられており、お住まいの地域によっては市町村条例により追加で決められた設置義務箇所があります。
ですが、定められた箇所に設置しておけば安心というわけではありません。家の中で最も火災が発生しやすい場所である台所をはじめ、リビングなどへの設置もおすすめです。
天井に取り付けるのが困難な場合は、市販の壁掛けフックで壁面に掛ける、という方法もあります。簡単に設置できますので、ぜひお早めにお取り付けください。
火災警報器設置義務化のお知らせ