家に誰かがいれば泥棒は入ってこないと思っていませんか?
「自分の家は大丈夫!」と思い込んでいるアナタ、在宅を狙う「居空き」は、その思い込みや油断を狙ってくるのです。
ふだんの何気ない行動のどこかに心の隙が潜んでいないか、「居空き」に関する○×クイズをご用意しましたのでいま一度、住まいの防犯をチェックしてみましょう。
クイズでチェック!在宅を狙う「居空き」対策
心の隙を狙う「居空き」対策
家に誰かがいれば大丈夫と思っていませんか?犯行中いつ人が戻ってくるかわからない空き巣に対し、「居空き」は在宅中の人の動きを見張りながら犯行に及びます。家族全員がそろっている部屋とは別の場所の窓や扉から侵入するのが一番多い手口です。ふだん使わない部屋の管理や、不審な物音に気づきにくいご高齢の方は特に気をつけましょう。
また、周囲の環境(電車や工事の音等)によっても気づきにくい場合がありますので注意が必要です。
金目のものなら何でも標的になります。
高額の金品が見つからなくても、在宅時であれば財布は必ずあるので、たとえ少額でも手にできますし、少額ゆえ「居空きの被害」に気づかない場合もあります。貴重品は目の届く所や金庫へ。通帳と印鑑を別々に保管するのも鉄則です。
朝、家族が会社や学校へ出かけ、在宅者数が減った直後に狙われることも多いようです。特に女性や子どもだけになる場合、金品だけではなく、わいせつ行為に及ぶ卑劣な犯人もいるので、より注意が必要です。
お風呂場やトイレの窓は、使用後、換気のために開けておきたいものですが、小窓でも人が通り抜けられるサイズであれば、必ず施錠しましょう。
丈夫な格子を設置したり、補助錠なども活用しましょう。リビングの窓を開けたまま昼寝し、泥棒が網戸を切って侵入したという事例もあるほど、窓はもっとも狙われやすい侵入口なのです。
泥棒は必ず下見しています。犯人に「こいつは帰宅後いつもすぐ風呂に入るから、今なら絶対この部屋に戻らないな」など行動パターンを読まれないよう、同じ時間に決まった部屋を空けるような習慣行動は避けたほうがいいでしょう。
玄関のそばに2階への階段がある造りの家だと、奥の居間にいる住人に気づかれることなく無施錠の玄関から入り、上階を物色されることも。
外に車庫やはしごなど足場になるものがある場合も、2階が狙われやすくなりますので注意が必要です。
ある統計によると、泥棒は「声をかけられた」ことが犯行を諦めるもっとも多い理由となっています。
井戸端会議を通じて情報を共有し、ふだん見かけない人に声をかけるようにするだけでも犯罪の抑止力となります。怖ければ視線を送るだけでもかまいません。地域での挨拶運動は有効です。
「自分の家は大丈夫!」と思い込んでいたあなたも、ふだんの何気ない行動のどこかに心の隙が潜んでいないか、いま一度、住まいの防犯をチェックしてみましょう。
今ドキの泥棒を知ろう!
犯人の姿を目撃した時
もし対面してしまった時は、素直にお金を渡して逃げてもらうのもひとつの方法です。命には代えられません。万が一捕まったら、大声を出す、爪でひっかく、噛みつく、全体重をかけて指を1本折るなどして、相手がひるんだスキに逃げましょう。自分が傷つけられる恐怖だけでなく、相手を傷つける場合もあり、そうなれば今後の生活を脅かす心理的ダメージは計り知れません。そうならないためにも、まずは「侵入されない自衛」が大前提です。
設定をアレンジして在宅時もしっかり防犯
在宅中も「おやすみモード」を利用して、2階などの人がいない場所のセキュリティをONにすることで、目の届かない場所を防犯することが可能です。詳しくは関電SOSにお問い合わせください。一般社団法人 全国防犯啓蒙推進機構
理事長 折元洋巳さん
大阪府警にて刑事・防犯・交通・警察学校等多部門で勤務。鉄道警察隊を最後に退職、その後、総合防犯設備士として防犯講習会の講師や防犯診断等を実施している。