サイバー犯罪「なりすまし」であなたも犯人に?
更新日:2013/06/12
「なりすまし」とは?
「なりすまし」とは、他人のふりをして活動すること。インターネットが普及した今では、他人のID やパスワードを盗み、その人のふりをしてネットワーク上で悪事を働いたり、機密情報を盗み見るというサイバー犯罪が増えています。
記憶に新しいところでは、2012年、ウィルスを用いて他人のパソコンを遠隔操作し、インターネット掲示板に殺人予告などを書き込むという事件が起きました。その後、2013年に真犯人が見つかったからよかったものの、このなりすまし事件では無実の人が4人も誤認逮捕されています。
この事件は少し極端かもしれませんが、でも、なりすましは意外に身近なものです。たとえば、他人のハンドルネームやメールアドレスを使って掲示板やブログに悪質な書き込みをすることは簡単にできてしまいます。盗んだIDやパスワード、クレジットカード番号を利用し、ネットショッピングなどで商品をだまし取る事件も多発。自分が被害にあうだけでなく、身に覚えがないのに「犯人」にされる可能性があるのです。
被害にあわないための対策
なりすまし被害にあわないためには、自分のIDやパスワードをしっかり管理することが何よりも重要。パスワードの使い回しはやめ、ときどき変更するようにし、ウィルス対策ソフトも導入しておきましょう。その他、安易に無料ソフトをダウンロードしない、怪しげなサイトにアクセスしない、不特定多数の人が利用するパソコンにはIDやパスワードを入力しない…など。現代生活に欠かせなくなったインターネットですが、使い方には十分に注意したいものです。