詐欺犯罪に要注意！

詐欺犯罪が増加傾向に。

在宅時に、訪問や電話による悪質な詐欺犯罪に巻き込まれる人は少なくありません。
詐欺の被害認知件数と被害額を平成２２年と平成２３年で比較してみると、平成２３年は架空請求詐欺は減少しているものの、オレオレ詐欺や融資保証金詐欺などの被害件数は増加しており、総被害額も前年を約２８億円も上回る約１１０億円となっています。
特に被害件数、被害額が圧倒的に多いオレオレ詐欺は、被害者の約９割が６０歳以上の高齢者です。オレオレ詐欺は子どもや孫を心配する親の心情を利用した犯罪であり、熟慮することなく騙されてしまう人も少なくありません。「私は大丈夫」と過信することなく常に用心しておくことが大切です。

「オレオレ詐欺」にご用心！巧妙化する詐欺の手ロ。

オレオレ詐欺の犯人は、卒業生名簿や住所等が記載された電話帳などで「息子や孫の名前」「同級生の名前」「勤務先」など多くの個人情報を入手しています。
まず初めに「携帯電話の番号が変わった」という電話をかけ、息子や孫の新しい携帯電話番号と信じ込ませるケースが多いようです。その後、再び電話で「同僚の借金の保証人になった」「株取引で失敗した」「お金を使い込んで借金ができた」などと言って多額の現金を要求し、お金を騙し取ろうとします。
最近では、金融機関を通じて振り込ませるものに加え、「自分は用事で行けなくなったので、会社の同僚を行かせる」などと言って、仲間が現金やキャッシュカードを受け取りに来る手口も増加しています。
オレオレ詐欺については、多くの人が「電話の声で見破れるはず」と思いがちですが、犯人は「風邪をひいて声がおかしくなっている」などと、言葉巧みに説明してきます。動揺して冷静に声を判別できない場合もあるので、過信は禁物です。

オレオレ詐欺を見破ろう！

息子や孫を名乗るオレオレ詐欺の電話を見破った人の多くが、「本物の息子や孫と話し方や声が違った」「話の内容に矛盾があった」などと話しています。
しかしながら、普段の家族間の連絡頻度が少なかったり、日頃から家族間で情報を共有していない場合は、オレオレ詐欺を見破ることが困難です。オレオレ詐欺の被害に遭わないために、日頃から家族でコミュニケーションをとるように心がけ、不審な電話がかかってきた際の「合言葉」や「電話での呼び掛け方」など約束事を決めておくなど、万が一の詐欺の電話に備えておくことが大切です。
ご家族と詐欺に遭わないための対策について、話し合ってみてはいかがでしょうか。