サムターンの防犯対策は?サムターン回しの手口にあわせて解説
更新日:2024/11/01
空き巣や泥棒が侵入に使う手口の一つとしてサムターン回しという方法があります。この方法は古い住宅や防犯対策が施されていないドアで狙われやすい傾向にあるため、適切な防犯対策を行うことが重要です。
そこでこの記事では、サムターン回しの手口や防犯対策について詳しく解説します。正しい防犯対策を行う上で、サムターン回しによる被害を防ぎましょう。
サムターン回しとは?
サムターン回しとは、ドアの内側にあるサムターン(ドアロックの内側のつまみ部分)を不正に回して解錠する侵入手口です。空き巣や泥棒が道具を使ってドアの隙間からサムターンにアクセスし、直接回すことで鍵を開けて侵入します。
この手口は特にドアの隙間が広かったり、防犯対策が施されていない古いドアで多く発生しています。サムターン回しは、窓ガラスを割るなどの目立つ方法を避けて侵入できるため、被害が後を絶たない要因となっています。
サムターン回しの手口
サムターン回しには、以下のような手口が存在します。
・ドアの隙間から開錠
・郵便受け(ドアポスト)から開錠
・ドアスコープから開錠
ドアの隙間から開錠する手口では、ドアをこじ開けながら細長い工具を差し込んでサムターンを直接操作し解錠します。
郵便受けから開錠する手口は、郵便受けのスペースからサムターンにアクセスして解錠を行うことです。
なお、ドアに設置されている「ドアスコープ(覗き窓)」を外し、そこからサムターンに道具を伸ばして操作する方法も存在します。
サムターン回しの防犯対策
サムターン回しは適切な防犯対策が欠かせません。ここからは、代表的なサムターン回しの防犯対策をご紹介します。
サムターンカバーを付ける
サムターンカバーとは、サムターンを覆うことで直接回されるのを防ぐ防犯アイテムです。外部からサムターンを操作できないようにすることで、不正な解錠を防ぐことができます。
サムターンカバーには、カバーをかぶせるだけの簡単なタイプから、カバーが開かないように鍵で固定されるものなどがあるため、ニーズに合わせて選ぶことができます。
特殊なサムターンを取り付ける
住まいの防犯性を高めるためには、特殊な形状のサムターンを取り付ける方法も効果的です。例えば、特殊なサムターンには以下のような種類があります。
・脱着式
・スイッチ式
・空転式
・偏荷重式
脱着式はツマミ部分を外せるタイプで、スイッチ式はスイッチを押して外すタイプになります。空転式は正しく操作をしないと空転して外せないタイプで、偏荷重式は重心が偏った状態では解錠できない仕組みのサムターンです。
このようにサムターンを特殊なタイプに変更することで、住まいの防犯性は向上するでしょう。
補助錠を取り付ける
補助錠を追加することで、サムターン回しへの防犯対策をさらに強化することができます。補助錠は通常の鍵とは別に設置することで、二重にロックをして侵入までの時間を多く稼ぐことができる防犯アイテムになります。
さまざまなタイプの補助錠が発売されており、設置する事で外部からの解錠が非常に難しくなり防犯効果が高まります。
ドアスコープを取り替える
ドアスコープは、ドアの小さな覗き窓で、ドアの外側から部屋の内部を見られないようにするためのものです。サムターン回しは、覗き窓や隙間からサムターンを操作するケースもあります。
そのため、取り外しにくいドアスコープに変更することでサムターン回しの防犯対策を行うことができます。例えば、ネジ山が空転するようなタイプに変更すると、セキュリティは向上するでしょう。
室内ドア用の錠を設置する
室内ドア用の錠は、ドアの内側に設置する補助的なロック機構になります。ドアの隙間からサムターンに触れないようにするため、室内側にもう一つのロックがあるとサムターン回しを防止することができます。
また、室内側にも鍵があることで、小さいお子様やご高齢のご家族がいる場合でも無断で外出するのを防ぐことができるメリットがあります。
ガードプレートを取り付ける
ガードプレートは、ドアと枠の隙間を防ぐ金属製のプレートです。ドアの隙間がサムターン回しに利用されるため、ガードプレートを取り付けることで、道具を挿入してサムターンにアクセスするのを防ぐことができます。
また、ガードプレートには強度が高いものが多く、強引にこじ開けられるのを防ぐ効果もあります。
ホームセキュリティを導入する
ホームセキュリティサービスの導入も有効な防犯対策になります。ホームセキュリティシステムには、異常を検知すると即座に警備員が駆けつけるなど、抑止力の高いセキュリティ機能が備わっています。
侵入者にとって、セキュリティシステムが導入されている住宅はリスクが高いと判断する傾向にあるので、犯罪の対象になりにくいとも言われています。住まいの安全を確保するためにも、ホームセキュリティを導入しましょう。
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