オートロックでも空き巣対策は必須!個人向けホームセキュリティ
更新日:2022/12/27
自動的に玄関を施錠できるオートロックは、個人向けの一般住宅やマンションなど多くの建物に設置されており、防犯対策に有効な設備です。しかしオートロック付きの住宅やマンションだからといって、空き巣対策を疎かにしてはいけません。
特に空き巣犯の侵入手口が巧妙化している昨今は、オートロック付きのご家庭でも被害に遭うケースが少なくありません。本記事ではオートロック付きのご家庭への侵入の手口を踏まえ、ホームセキュリティの必要性についてご紹介していきます。
オートロック付きのご家庭への侵入の手口とは
オートロック付きのご家庭でも空き巣対策が必要とされているのは、空き巣犯の侵入手口が巧妙化し、さまざまな侵入手口が存在するためです。具体的には次のような侵入手口が挙げられます。
空き巣犯の侵入手口① ピッキングによる侵入
ピッキングとは鍵穴に特殊工具を差し込み鍵を開錠することで、扉を壊したり合鍵を使わなくとも侵入できることから、多くの空き巣犯が使う侵入手口です。ピッキングは扉を傷つけないため、侵入の痕跡を残しにくい点でも、犯人に重宝されます。
鍵を紛失してしまった場合など、正当な理由でのピッキングは有用な開錠方法ですが、空き巣などの犯行を目的に悪用されているのも実情です。施錠されていても特殊工具さえ持っていれば開錠が可能なため、オートロック付きのご家庭であっても手慣れた空き巣犯であれば、数十秒から数分で侵入される恐れがあります。
空き巣犯の侵入手口② 玄関以外からの侵入
空き巣犯の侵入経路は玄関からとは限らず、実際にベランダの窓ガラス経由で侵入し、窃盗する事件も少なくありません。また高層階のマンションや2階以上のアパートなどであっても、雨樋や壁などをよじ登ってベランダや窓から侵入された事例も報告されています。
このように侵入経路は玄関だけとは限らず、そもそもオートロックが設置されていたとしても、侵入される可能性があります。そのため玄関がオートロックだからと安心することなく、玄関以外の箇所の施錠にも注意する必要があります。
空き巣犯の侵入手口③業者を装い解錠させ侵入
特に最近では在宅ワークや外出自粛の影響もあり、自宅で過ごす時間が増えた方も多い傾向にありますが、自宅にいるからといっても侵入窃盗の対策を疎かにできません。というのもオートロックの場合、上記のような侵入手口があるものの一般的に侵入は難しい傾向にあります。
そのため配達業者や水道・電気などの工事業者を装い、犯人自らではなく家主に玄関を開けさせ侵入するケースも想定されるためです。これは家主が家にいることを逆手にとった侵入方法で、オートロックの有無に限らず侵入される可能性があります。
空き巣犯の侵入手口④ 暗証番号を盗み出し侵入
オートロックといえば鍵で開錠するタイプが一般的ですが、指紋認証や暗証番号を使って開錠するタイプもあります。指紋認証タイプのオートロックで空き巣犯が侵入するのは難しい傾向にありますが、暗証番号タイプであれば番号を盗み出すことで侵入可能です。
例えばマンションの場合、隣の部屋を訪れた業者を装い家主が暗証番号を入力する場面を盗み見られてしまったり、手の動きから番号の配置を見破られてしまうなどが想定されます。暗証番号を盗み出し侵入する方法も、侵入の痕跡を残しにくく、さらに家主が不在のタイミングをみて侵入出来るなど、犯人にとっての利点が多く注意すべき侵入手口です。
空き巣犯の侵入手口⑤ 鍵を盗み出し侵入
オートロックのマンションやアパートに限らず、一般的に鍵は本鍵と合鍵の2本を保管します。このどちらかをたまたま拾って侵入するケースや、盗んだ鍵で合鍵を作り侵入するケースなども想定されます。
例えば鍵を紛失して手元に戻ってきた場合でも、犯人に合鍵を作られている可能性がありますので、鍵を紛失した際には同じ鍵を使い回さないように注意しましょう。
空き巣犯の侵入手口⑥ 家主と同時に侵入
比較的、最近に建てられたマンションではエントランスが設けられており、エントランスと玄関にオートロックが設置されているケースが一般的です。そこで注意したいのがマンションへの帰宅時、家主と同時にエントランスに入り込み、そのまま部屋まで付きまとわれて侵入されてしまうケースです。
マンションの住民同士の場合、同時にエントランスへ入ることも珍しくないため、住民だと勘違いしてしまい、侵入を許してしまう可能性も否定できません。
ホームセキュリティの利用を検討しよう
上記でご紹介したように、空き巣犯による侵入手口が巧妙化している昨今は、オートロック付きのご家庭であっても侵入されてしまう危険性があります。そのためオートロック付きの住宅といっても、他の防犯対策を進めることが重要です。
また防犯対策には防犯カメラや人感センサーといった防犯アイテムの設置が挙げられますが、緊急時に警備会社の警備員が駆けつけてくれるホームセキュリティサービスの利用も有効です。ホームセキュリティといえば一軒家が中心でしたが、最近ではマンションやアパートでも導入できるケースも増えていますので、ぜひ導入を検討してみてください。