電気をつけたまま出かけるのは防犯に有効なのか?空き巣対策について
更新日:2021/08/17
空き巣をはじめとする住宅侵入窃盗とは?
住宅侵入窃盗犯は私たちの生活を脅かす悪質な存在です。住宅侵入窃盗犯が狙うのは、現金はもちろん預金通帳やクレジット・デビット・キャッシュといった各種カード類、パスポート・保険証といった個人情報記載のカードなどが挙げられます。
またパソコンやテレビをはじめとする電化製品、バッグやアクセサリーなどのブランド品といったように、お金に変わる物であれば多岐にわたります。さらに犯人と鉢合わせになってしまい暴行を受けたり、最悪の場合は命を落とす危険性まであります。
住宅侵入窃盗犯の種類
一括りに住宅侵入窃盗犯といっても「空き巣」「忍び込み」「居空き」3種類があります。防犯対策を進めるためにも、住宅侵入窃盗犯の種類とそれぞれの特徴を確認しておましょう。
空き巣とは、その名の通り住宅に住人がいないタイミングで住宅内に侵入し、金品を盗むことを意味します。
忍び込みとは、夜間の住人が寝静まったタイミングを見計らい、住宅内に侵入し金品を盗むことを意味します。
居空きとは、住人がいる状態で住宅内に侵入し金品を盗むことを意味します。主に食事中や昼寝中、電話中、仕事中など他のことに注意が行き届かない状態の時に犯行が行われます。
住宅侵入窃盗犯といっても上記の3種類が挙げられるので、どの住宅侵入窃盗犯に対して防犯対策を講じるかによって、防犯対策の内容や方法も変わってきます。
また本記事では、住宅侵入窃盗犯の中でも空き巣犯に焦点を絞ってご紹介していきます。他の住宅侵入窃盗犯にも共通する点もあるので、ぜひ確認の上、安心な防犯環境を心がけるようにしてみてください。
減少傾向の空き巣等の侵入窃盗被害
警察庁から発表されている「平成30年の刑法犯に関する統計資料」によれば、空き巣をはじめとする侵入窃盗の認知件数は、年を追うごとに減少傾向です。実際に2009年の約15万件から2018年には約6万件と大幅な減少を実現しています。これには一般家庭の防犯意識の高まりや防犯対策、ホームセキュリティの導入家庭が増加していることが、主な要因と考えて良いでしょう。
とはいっても2018年の状態でも6万件以上の認知件数が報告されており、またその半数にあたる3万件以上は、住宅を狙った犯行となっています。そのため現在も、いつ誰が被害に遭うかわからない状態と言えます。
参考:警察庁「平成30年の刑法犯に関する統計資料」
電気をつけたまま出かけるのは空き巣に有効なのか?
空き巣犯に対する防犯対策では、さまざまな対策方法がありますが、その1つに電気をつけたままにする方法が挙げられます。
新規に防犯グッズやホームセキュリティの導入が必要なく、簡易的にどの家庭でも対応可能とあって、電気をつけたまま出かける方法の有効性は気になるポイントでしょう。
実際に空き巣犯は、家庭に電気がついていることによって、犯行を断念するケースが多くあります。というのも犯人は人目を避けるため電気がついている場合は、住人がいる可能性が高いと判断するからです。
そのため電気をつけたまま出かけるのは、空き巣犯に対して有効な防犯対策の1つと言えます。しかし空き巣を防ぐために、本格的な防犯対策を講じておくに越したことはありません。
手軽にできる空き巣犯に有効な4つの防犯対策
ここでは実際に空き巣犯に有効な防犯対策を4つご紹介していきます。
防犯カメラ
まず防犯対策として多くの方が思い浮かべるであろう防犯カメラは、空き巣に有効な防犯対策です。空き巣犯をはじめとする不審者をカメラで録画し、犯人の特定に有効と言えます。
その他にも防犯カメラは犯行の抑止にも効果的です。防犯カメラが設置されていることで、防犯意識があることを犯人に伝える効果がありますので、犯行を断念させることが可能なケースが多い傾向にあります。
防犯ステッカー
防犯カメラ同様に、犯行の抑止に効果的なのが防犯ステッカーです。こちらも防犯意識を持っているということを犯人に伝える効果があります。よって犯行を断念させるためには有効と言えます。
防犯フィルム
防犯フィルムとは、窓ガラスを強化してくれるフィルムのことで、仮に空き巣が窓破りによって侵入しようとした場合に、犯行を遅らせられます。
実際に犯行は5分程度と言われるケースが多く、窓破りを試みる犯人の時間を数秒であっても遅らせれば、犯行を断念させやすくなります。
センサーライト
センサーライトとは、センサーが感知できる場所を人が通ると、センサーが反応しライトがつく防犯グッズです。
人目を嫌う空き巣にとって、ライトによって照らされることは犯行を断念するきっかけを与えます。また周辺の住民にも、異常事態を知らせるために有効な方法です。
まとめ 必要に応じてホームセキュリティ導入も視野に
今回の記事では、空き巣をはじめとする住宅侵入窃盗や、空き巣犯に有効な防犯対策についてご紹介しました。電気をつけたまま出かけるのは空き巣対策に有効ですが、今回ご紹介した内容を参考に、より多角的に空き巣対策を進めてみてください。
しかし今回ご紹介した防犯対策だけでは、十分な対策ができているとはいえないのも事実です。さらに安心・安全な環境にするには防犯対策・セキュリティのプロである、警備会社やホームセキュリティ会社を視野に入れてみてください。