クワガタやカエルが玄関前にいたら要注意?
更新日:2021/01/13
スマートフォンの普及によりTwitterやInstagram、Facebookを筆頭に、老若男女問わずSNSを利用する方々が増加しています。それに伴い非日常な出来事が起きた際や、何か珍しいものを発見した時には、家族や友人に話す感覚でSNSにもシェアしたくなるもの。そんな心理を利用して、最近SNSで話題となったのがクワガタやカエルを使い、巧妙に計画された空き巣の新たな手口です。
クワガタやカエルを使った空き巣の手口とは
手口としては、ターゲットにされた方が自宅へ帰宅すると、玄関先にクワガタやカエルがいるというもの。ターゲットはクワガタやカエルの写真をSNSに投稿。その投稿をリサーチした犯人が、投稿時間から帰宅時間を割り出します。そして帰宅時間を考慮した上で、計画的にターゲットのいない時間帯に空き巣を実行します。
このような方法で犯行が行われたのが、Twitterに投稿され話題となっているトレーディングカード盗難。この件では、2020年11月4日、総額400万円ほどのトレーディングカードやブランド品の空き巣被害があったと投稿されています。さらに同年11月9日には別の方が、総額1億円トレーディングカードやブランド品、現金、骨董品などの被害にあったと投稿しています。
今までの空き巣といえば、目視でターゲットの帰宅時間を調べ、犯行に及ぶ程度のリサーチが一般的でした。しかし現代は、SNSによるターゲットの心理を巧妙に利用した悪質かつ計画的な犯行が目につくようになりました。
新手の空き巣被害に合わないために
今回のようなSNSを使った空き巣被害に合わないようにするためには、帰宅時間や家を特定されないように配慮する他ありません。とはいえ実際に被害が起きてしまったように、うっかり帰宅時間や家を特定される投稿をしてしまう可能性は誰しもが持ち合わせています。
そこで効果的なのは、防犯カメラや防犯対策シールをはじめとした家庭自体の防犯設備の導入です。また仮に室内に侵入を許してしまった際にも、窓・扉の開閉を検知するSOSワイヤレスマグネットセンサーや、室内を3次元で監視するSOSパッシブセンサーは効果的です。
これからもスマートフォンやSNSの普及により、空き巣の手口も多様化する可能性があります。そんな将来を見据えても、防犯対策は早いほど安心・安全だと考えられます。