侵入窃盗犯の常識「事務所は侵入しやすく稼ぎやすい」狙われないための防犯対策
更新日:2019/08/09
事務所の侵入窃盗に効果的な対策
テナントビルなどをビジネス拠点とする事務所は、土日祝日はどこのフロアも休日で無人になったり、平日も夜間は人がいなくなったりするため、侵入して窃盗する側にとって好都合な条件が整いやすいのが特徴です。そこで、侵入しやすく稼ぎやすい事務所にしないことが、防犯対策の鉄則となります。
まずはガラス破り対策を
事務所への侵入手口で最も多いのが、ガラスを破ってカギを開け、中に入る方法です。侵入するのに5分以上かかると判断した場合、たいていの窃盗犯は次のターゲットへ移ると言われていることから、いかに侵入させないかが重要となります。
侵入がしやすい窓ガラスへの防犯対策は、防犯フィルムがおすすめです。窓ガラスを割ったときにヒビは入るものの、フィルムを突き破ることができないためにカギを開けて入るのが困難になり、諦めやすくなります。窓ガラスに貼るだけという簡単な方法ながらも、非常に効果的かつ手軽な対策方法となります。その上で、窓ガラスの施錠に用いられるクレセントに、カギを取り付けたカギ付きクレセントに取り換えるという方法もおすすめです。クレセントにカギをかけることによって、仮にクレセント周辺部分の窓ガラスを割ったとしても、クレセントがロックされているため、開けることができません。
さらにガラス窓用振動センサーを取り付ければ、窓ガラスが割れたことをセンサーが探知し、警報音が鳴ります。この3つをセットにすることによって、窓ガラスの防犯対策は万全と言えるでしょう。
侵入されてしまった場合の対策
窃盗犯の侵入は窓だけに限らないことから、侵入された場合の防犯対策も不可欠です。侵入は主に夜間に行われるため、強くて明るい光や大きな音を使って侵入者を驚かせるのが効果的です。すぐさま誰かが来るかもしれないと思わせることで、退散させられる可能性が高くなります。
赤外線センサーを設置すれば、光と音で威嚇するほか、スピーカータイプでは人の声が流せる仕組みになっていることから、警告メッセージを発することでより見られているという印象を与えることが可能です。これに緊急自動通報装置を組み合わせ、警備会社にすぐに連絡がいくようにしておけば、侵入されてしまった場合でも、被害を拡大させる前に侵入犯を追い払える可能性が高まります。
被害に遭った場合の犯人探しのための防犯対策
窓ガラスに厳重に対策を施し、侵入された場合の措置を講じたとしても、運悪く窃盗被害に遭ってしまった場合は、犯人逮捕につながる証拠を掴むための防犯対策を施しておくことで、犯人を検挙できる確率を上げられるでしょう。証拠を掴むための防犯対策としては、防犯監視カメラの設置が一番効果的です。
特に、24時間365日連続してレコーダーに録画できるものや必要に応じて画像データを取り出すことができる防犯監視カメラがおすすめです。防犯カメラを屋外用に取り付ける場合は、防水機能を持ち合わせたものを選び、できるだけ目立つように取り付けましょう。入り口はもちろん、窓ガラスなど侵入経路になりそうな場所すべてに設置することで、見られているかもしれないという心理的恐怖を与え、抑止効果も期待できるところがメリットです。屋内には、来客に威圧感を与えないドーム型のカメラがおすすめで、一見すると何かのライトのように見えるため、侵入犯は警戒心が緩む可能性があります。
警戒心が緩んだところで音や光、さらにはメッセージによる防犯システムが稼働することで、驚いて逃げていくかもしれません。いずれにしても、窓ガラスに侵入された際のセンサー、そして防犯カメラの3つが最低でも必要な防犯対策であり、さらにそれぞれにおいて複数を組み合わせることで、事務所への窃盗犯の常識を阻む防犯対策が出来上がります。