狙わせない・侵入させない! 店舗のおすすめ防犯対策を公開
更新日:2019/07/26
店舗に必要な防犯対策とは
店内が広く、隅々まで店員の目が届きにくい店舗は窃盗犯が入りやすいという点が大きな頭痛の種となります。店舗に求められる防犯対策で必要なことは、狙わせないこと、侵入させないことです。
スーパーやドラッグストアなど、比較的大きい店舗を注意して見ているとバックヤードへの入口は簡単にわかりますし、店によっては品物を外に置いたままということもあります。したがって、窃盗犯に狙わせないために、ここは簡単に取れそうで狙いやすいと思わせないための対策と、そもそも窃盗犯を侵入させないための2つの防犯対策が必要です。
狙わせないための防犯対策
店舗によって窃盗犯が狙うものは異なりますが、事務所の金庫やレジスターの中のキャッシュ、さらには換金可能な高額商品などが代表的です。これらを狙わせないためには、まず設備の防犯対策が必要で、店内から事務所へと通じるドアにはカギをかけておき、開けっぱなしにしないように徹底する一方で、セキュリティ対策を施していることは、むしろはっきりわかるように見せるのがおすすめです。
毎回カギを使って開錠するのが面倒という場合におすすめなのは、スクランブルロックキーの設置です。4つの数字を組み合わせて順番通り押していくことで自動的にドアの施錠が解除される仕組みとなっています。
また、スクランブルロックキーの特徴は、毎回数字が表示される場所が変わることです。ダイヤルロックキーのように常に同じ場所を押していると痕が残り、開けられてしまう可能性がありますが、スクランブルロックキーは、さまざまな場所を押すことで痕が残りにくく、簡単に開錠することができません。金庫を設置する事務室のドアや金庫室を設置する場合にはカギいらずの上、いつでも番号変更ができるという、手軽さながら店舗にとって効果抜群の対策です。
レジスター周辺はSOS対策が必須
レジスター内のキャッシュ狙いやカウンター上の商品の盗難に関しては、小売業はどうしてもお客様との距離が近くなる関係上、取られないようにする対策というよりは、SOSを発信する対策の方が身を守るという点からも重要です。
レジスターのすぐそばにSOS非常ボタンを設置することで、危ないと感じたらすぐにボタンを押せる状態にし、押した瞬間に店内及びバックヤードに異変が起こったことがわかるほか、警備会社にも瞬時に連絡がいくようにしておきます。これによってかなりの確率で現金や商品だけでなく、対応するスタッフへの身の危険を防ぐ対策にもなることから、店舗においては必須の防犯対策です。
侵入させないための防犯対策
店舗には毎日のように商品搬入のための車両がやってきて、品物を下していきます。規模の大きな店舗ほど、従業員や業者を装って侵入することはたやすくなりますので、バックヤード入り口には必ず保安窓口を設け、出入りを許可した人にだけ非接触型ICカードや、バスや電車の定期券からおサイフケータイなどを用い、タッチすることで開錠できる媒体を登録してもらうといった方法をおすすめします。
これによってすべての入り口ドアは従業員及び、指定業者しか入れないようになり、安易な侵入を防ぐ対策が可能です。
防犯監視カメラは必須
侵入させないための防犯対策はバックヤードに絞り、店内は心理的な抑止効果をもたらす防犯監視カメラが適しています。店の外から中へ入る場所には比較的大きなサイズのカメラを設置し、見られているという威圧感をより強く与えるのが効率的です。
店内には小さなサイズのカメラを主に死角となる場所に設置するほか、よく見えるところには、「防犯対策のため、防犯カメラが作動しています」といった文言を添えることにより、侵入犯の意欲を削ぐことができます。一方で、窃盗や万引き目的で店内をうろつく者にとっては、どこで見られているかわからないという気になりますので、店内に侵入させても追い返すのが成功しやすい防犯対策でしょう。