金庫は保管する物にあわせて選ぶのが大切
更新日:2018/02/16
貴重品は、タンスや冷蔵庫に隠すより金庫へ
現金や貴金属類、貯金通帳、印鑑、パスポートといった貴重品類は、どこに保管しますか?
タンス、冷蔵庫、仏壇、押し入れ、ドレッサー、デスクの引き出し、本の間、バッグの中…。いろいろ思い浮かびそうですが、どれも安全な隠し場所とはいえません。
「タンス貯金」という言葉がある通り、タンスは隠し場所として有名になりすぎ、タンスの引き出しやクローゼットの奥などは真っ先に物色されます。
同じように「冷蔵庫の中」もわかりやすい場所です。従来いわれてきた隠し場所は、泥棒には簡単に見つかってしまうと考えておく方がいいでしょう。
本当に大切なものは、銀行などの貸金庫に預けるか、家庭用の金庫を利用するのがおすすめです。今、家庭用の金庫は、持ち運びできる手提げ金庫から壁の中に埋め込む大きな金庫まで、さまざまなタイプのものが出ています。一見すると、どれも似たように思える金庫ですが、機能はさまざま。目的や収納する物に適したタイプを選ぶことが大切です。
防盗機能と耐火機能を備えた金庫がおすすめ
金庫には、大きく分けて2つの種類があります。ひとつが火災対策として使われる「耐火金庫」、もうひとつが主に防犯目的で使われる「防盗金庫」です。
「耐火金庫」は、火災になっても中の物を保存できるように金庫内の温度を一定に保つ工夫がされています。耐火性能はありますが、防盗性能には重点を置いていません。「防盗金庫」は、盗難を防ぐためのもの。持ち出されないよう重量のあるタイプが多く、簡単に鍵を開けたり、壊したりできない構造になっています。家庭用には、耐火性能と防盗性能の両方を備えた金庫がおすすめです。
設置する場所としては、床上に設置するものや床下設置型、壁埋め込み型などがあります。防盗金庫は持ち去られないよう重量のあるタイプが多いのですが、数人のグループなら台車で簡単に盗んでしまうことも。そのため、金庫はなるべく見つけにくい場所に設置するようにしましょう。
収納する物に適した耐火性能を選ぶことも大切です。たとえば、同じ宝石でも、ダイヤモンドやルビーは比較的熱に強いですが、真珠や琥珀などは熱に弱いため変色やヒビ割れを起こすことも。カメラや時計、光ディスクは低い温度でも傷みやすく、現金や書類より高い耐火性能が必要となります。
また、意外と知られていないことですが、金庫には寿命があるのでご注意ください。金庫に使われる耐火材(発泡コンクリートなど)が劣化して耐火性能が低下するため、20年を目安に交換するのがおすすめです。
関電SOSではご契約者さま向けに、耐火型の大型金庫を販売しています。重量は90kgと110kgで防盗性に優れており、また携帯電話やICカードをかざすだけで解錠できるICカード式です。
いざという時に貴重品を守る金庫、ご覧になってみてください。