そもそもホームセキュリティ会社って!?警備業の始まりは?
更新日:2018/02/02
この記事を見ている方は「ホームセキュリティ」という言葉やそのサービスはご存知だと思いますが、「ホームセキュリティ会社の定義」「ホームセキュリティ会社の始まり」などはあまりご存知ないのではないでしょうか。今回はそんな「ホームセキュリティ会社とは?」にスポットを当てて、ホームセキュリティ会社について広くご紹介していきます。
ホームセキュリティ会社の概要
ホームセキュリティ会社は広い意味では「住宅を守る会社」です。サービス内容でよく知られているのは、住宅侵入犯罪を防止するための防犯設備導入でしょうか。センサー・カメラ・ステッカーの設置、警備員の駆けつけサービスなど、様々な防犯機器とサービスでご自宅の安全を守っています。そんな防犯サービスだけでなく、火災の防止やガス漏れの検知、カメラの導入による家族の見守り、急病・怪我など緊急時の対応なども挙げられます。物騒なニュースが相次ぎ防犯に対する意識が高まる近年、徐々に浸透しているのがホームセキュリティです。
ホームセキュリティ会社と警備業の歴史
ではそんなホームセキュリティ会社の始まりはいつだったのか?ホームセキュリティ会社の歴史を紐解くには、まず警備業の歴史を振り返る必要があります。警備業はオフィスの警備や現金運搬時の警備、大規模なイベントにおける雑踏警備業務など幅広く分類されます。その中でも住宅を守ることに特化したホームセキュリティは、警備業の歴史の中で生まれました。警備業の始まりとその進化を見ていきましょう。
~警備業の起源~
古くは中世フランスで市民による夜警奉仕義務があったと伝えられていますが、“警備業”としての始まりは1850年代のアメリカだとされています。世界最古の警備会社といわれているのはピンカートン探偵社。エイブラハム・リンカーンの暗殺計画を未然に防いだことで有名になったアラン・ピンカートンが立ち上げたこの会社は、列車強盗の警備を始めとする警備業務を行なっていたと伝えられています。
~日本における警備業の起源~
日本でも古くは11世紀末、藤原氏が地方から上京させ警備の奉仕をさせていた、また白河天皇が武士に身辺警護をさせていたという記録が残っています。その後も警備に関する記述は残されていますが、“警備会社”が日本で初めて設立されたのは1962年のこと。1964年の東京オリンピックの選手村の警備が行なわれたことをきっかけとして、その存在は広く認識されるようになりました。その後、高度経済成長期に急速に発展した警備業は需要に応じて業務内容を拡大させ、現在は以下のように種類分けされています。
警備業務の区分
種類
役割
区分
1号業務 施設における事故・犯罪を警戒、防止 施設警備業務 巡回警備業務 保安警備業務 空港保安警備業務 機械警備業務 2号業務 イベントや交通の安全に貢献 交通誘導警備業務 雑踏警備業務 3号業務 運搬中の物品を警備 貴重品運搬警備業務 核燃料物質等危険物運搬警備業務 4号業務 人の生命・安全を護衛 身辺警備 ※警備業務は警備業法上で4種類に大別。これらを全てまとめると、平成27年時点で警備業者数は約9,300社・警備員数は約54万人で、ともに上昇傾向。
ホームセキュリティの普及
かつて「水と安全はタダ」という意識が根強かった日本。警備・防犯に対する意識は決して高いとはいえませんでしたが、社会の変化とともに「家族の安全は自分で守る」意識が高まり、ホームセキュリティが普及していきました。以前は富裕層を中心に既築の戸建住宅向けがメインでしたが、近年は新築マンションにも普及しており年々需要が増していると見られています。
核家族化・高齢化が進むとともに必要性が高まるホームセキュリティ。今後も社会状況・お客さまからのニーズに合わせてホームセキュリティ会社は変化し、サービスを展開していきます。防犯をお考えの際はぜひお問い合わせください。