泥棒は侵入のプロ-泥棒の服装・泥棒の本音をご紹介-
更新日:2017/08/24
一般的にポジティブな意味で使われる“プロ”という言葉。泥棒に対してはネガティブな意味で用いられます。防犯システムや対策のレベルが高まるのと同時に侵入の技術を高める、侵入のプロ。被害者を物理的・金銭的・心理的に追い詰める泥棒がどのような思考をしているか知ることで防犯に活かせるのでは、そんな思いから今回は“泥棒の服装・泥棒の本音”をご紹介します。
泥棒の服装
泥棒の服装といえばどのようなものをイメージするでしょうか。ドラマに登場するような、全身黒の服に身を包んでマスクにサングラス、深くかぶった帽子…なんて服装の泥棒はいません。誰が見ても怪しい格好をしていては犯行に及ぶことすらできません。では泥棒の服装は?というと、特徴が2つあります。
【1】 環境に合った服装
その地域に合わせた服を身にまとうことで、周囲と同化することを狙っています。都心の住宅街なのか、港町なのか。ベッドタウンなのか否か。極力目立たない服装で行動し、犯行に及びやすい環境を作ろうとしています。また奇抜な柄の服装は避ける傾向にあり、目立たないように注意していることが見て取れます。
【2】 手口に合った服装
当然ですが、手口に合った服装をしています。例えばエアコン業者のフリをして住宅街・マンションに侵入する場合がありますが、これは一見するとエアコン業者ですから、泥棒だとは疑いづらい状況です。
最近多いというのが、宅配便を装った侵入強盗やガスメーターの点検業者を装った侵入窃盗手口。服装から小道具までぬかりなく揃っているため注意が必要です。ガスメーターの点検の場合、2人組で1人が家人を現場から離れさせ、その隙に犯行を行うという手口もあるようです。
泥棒の本音
● きちんと背広を着て堂々と玄関から入るから、姿を見られても誰にも泥棒と気付かれない
● 無人かどうかは建物の外観や電話、チャイムで調べればいい
● 目をつけた家の家族の行動パターンまでしっかり頭に入れる
● 玄関や窓に補助錠がついている家は狙いたくない、防犯装置がついている家も避ける
● 郵便受けに鍵が入っているなんて、防犯意識が低く、犯行しやすそうな家だ
● 空き巣より居空きの方が簡単。家に人がいるときは安心して鍵をかけていない家が意外と多い
このようなことを考えながら犯行に及んでいる泥棒もいるようです。
まとめ
泥棒の服装や本音についてご紹介してきました。泥棒は憎らしくも巧みな技で侵入し、また外見からは泥棒に見られないように服装・小道具も揃えてきます。目の前にいたとしても見分けがつかない可能性もあるほどですから、大事なことは“事前の準備”となります。ちょっとした隙をつかれて被害に遭わないよう、ホームセキュリティや防犯機器を導入して、しっかりと対策を講じてみてはいかがでしょうか。