【最新版】空き巣の侵入経路と侵入手口
更新日:2017/08/09
ホームセキュリティが抑止力として有効な空き巣。その空き巣はどのような侵入経路で、またどのような手口で犯行に及んでいるか、詳しく知ることで、より強固な対策を講じることができます。今回は警視庁によるデータ「2016年度の住宅対象侵入窃盗の発生状況」をもとに、空き巣の侵入経路と侵入手口をクローズアップします。
住宅対象侵入窃盗
住宅対象侵入窃盗=一戸建て住宅・その他の住宅・中高層住宅(4階建て以上)を対象とする「空き巣」「忍込み」「居空き」のこと
として定義づけられています。
この住宅対象侵入窃盗の推移から見ると、2012年は4520件でしたが2016年は2750件と、減少傾向にあることがわかります。
侵入口の内訳
住宅対象侵入窃盗の侵入口は、縁側、ベランダ、居室等の窓からの侵入が59.5%と多くを占めています。玄関等の出入口からの侵入は40.4%で、その他が0.1%です。つまり99.9%の侵入口が窓と出入り口ですから、窓と出入り口に防犯を施す必要があるのは明白です。
空き巣の侵入手口の内訳
住居の構造によって侵入手口が大きく異なります。以下は「一戸建住宅」「中・高層住宅」「その他の住宅」で分けた空き巣の侵入手口です。
空き巣の侵入手段は、一戸建住宅では「ガラス破り」が、中高層住宅、その他の住宅では「無締り」が多くなっています。やはり施錠し忘れによる被害が多く、無締りや人の気配が無い住宅が狙われることがわかっています。
侵入手口の詳細
〜ガラス破り〜
工具などで窓ガラスを割り、そこに手を入れて解錠する手口。通常のガラスであれば、わずか数秒で破壊されてしまいます。近所への買い物・おつかい・立ち話など、わずかな留守の間でも安心できません。〜施錠開け・ドア錠破り〜
・ピッキング
ピックと呼ばれる金属製の特殊工具を鍵穴に入れ、ドアの錠を短時間で開ける手口。ピッキング手口に対応した錠でなければ、1分もかからず解錠されてしまいます。
・サムターン回し
玄関ドアの外側からドリルで穴を開けるなどして、「サムターン」というドアロック用つまみを強引に回す手口。壊したドアスコープや取り外したドアノブの穴、ドアと壁の隙間などに特殊工具を挿し入れてサムターンを回すこともあるということです。
・カム送り解錠
特殊工具で直接錠ケース内部に働きかけ、デッドボルトを作動させ解錠する手口です。
・ドアのこじ破り
ドアと壁の隙間にバールなどの工具を押し込み、てこの原理でドア錠を破壊する手口。通常のドアや錠では短時間で侵入されてしまいます。
まとめ
防犯技術が向上すると同時に、侵入者は常に低いリスクで簡単に侵入できる方法を模索しています。今回のデータから、侵入口となる窓と出入り口に特に注意することが必須であると言えます。第一に戸締りに注意を払うことはもちろん、ホームセキュリティの防犯機器の設置を検討されてみてはいかがでしょうか。