子どもの防犯-7月から増加する子どもの犯罪被害
更新日:2017/07/14
夏…子どもたちの夏休みムードが高まる一方、子どもをターゲットとした犯罪が増加する季節でもあります。警察庁の統計資料によると、平成27年の少年の被害件数は151,644件。防犯意識の高まりを背景として年々減少傾向にあり、10年ほど前と比べると約半分の件数となっていますが、なお少年犯罪への不安はなくなっていません。特に少年犯罪が多い今の時期、今一度“子どもの防犯”について確認してみてはいかがでしょうか。
子どもの犯罪被害認知状況
では子どもへの犯罪の内訳はどのようになっているのかというと、最も多いのが窃盗で、全体に占める割合は約86%です。このほか暴行・傷害・強制わいせつ・恐喝など、凶悪な罰種が続いています。
子どもを対象とした犯罪の発生パターン
■ 子どもへの犯罪が増加する時期…7月~10月
■ 時間帯…14時~18時頃
■ 被害に遭いやすい場所…公園・駐輪場・駐車場・エレベーター・木や建物で見通しの悪い場所
■ 子どもの状況…1人で行動している、周囲に人がいない
以上のような状況が、犯罪の発生しやすいパターンとなっています。外出先で被害が起きやすいことから、家の防犯に加えて子ども自身への防犯も必要です。
親から子どもへ伝えること
-親から子どもへ「絶対に守るルール」を決めておきましょう-
■ 知らない人に声をかけられてもむやみに応えない
■ 知らない人についていかない
■ 1人きりにならない
■ 出かけるときは必ず防犯ブザーを持っていく
■ 門限を守ること
■ つかまれたり乱暴されたりしたら、大声で助けを呼ぶ
■ 暗い所、狭い所には近づかない
これらはほんの一部です。子どもと一緒にルールを決めて、絶対に“犯罪の発生パターン”に遭遇しないようしておくべきです。
保護者の取り組み
保護者・近隣住民の取り組みによって、犯罪者が狙いにくい地域づくりが可能になります。犯罪者はコミュニティが確立されている地域を嫌います。犯行に及ぼうとしても、周囲の監視の目があるため犯行に踏み切れない、そういった狙われにくい地域づくりが大切です。ではどのような取り組みが必要か、ご紹介します。
■ 近隣住民同士の挨拶を欠かさない
■ 子どもの登下校時間に合わせて路頭見守り活動
■ 遅くまで外にいる子どもを見かけた際は早く帰宅するように一声かける
帰宅通知サービスのご活用
関電SOSのホームセキュリティご契約者さまには、オプションの帰宅通知サービスをおすすめいたします。
帰宅通知サービスは、帰宅時にFeliCa機能を搭載した携帯電話や専用ICカードをコントローラーの受信部にかざすと自動的にご指定のメールアドレスにメールが届くサービスです。お子さまが無事に帰宅したかどうか、外出先で確認できて安心できるため、ご好評いただいています。
まとめ
ご紹介した方法のほか、防犯グッズの使い方を一緒に練習する、普段から子どもが被害に遭う可能性のある行動をとったときに注意するなど、多様な方法があります。この夏を楽しく過ごすために、まずは子どもの防犯に取り組んでみてはいかがでしょうか。