春はしっかり睡眠をとってリフレッシュ!
更新日:2013/05/02
春はどうして眠くなるの?
春は身体の「切り替え」時期。
私たちの身体は、気温が変化しても体温を一定に保つことができるよう自律神経によってコントロールされています。ところが、冬から春の気温の差が激しい時期は、自律神経がその変化に追いつくことができないため、気だるさや疲労感といった症状が現れ、眠気が強くなります。
また、睡眠と目覚めのサイクルをコントロールする「メラトニン」というホルモンも、眠気に大きく関係しています。「メラトニン」は夜になり外界が暗くなると体内に分泌され、眠るよう指示を与えます。この「メラトニン」の分泌量は、夜の時間が短くなる冬から春にかけて、徐々に減少していきます。ところが、その分泌量の調整が整うまでは、必要とされるよりも多く分泌されることがあるため、眠くなるというわけです。
睡眠はなぜ大切なの?
睡眠で得られる様々な効果。
●脳を休ませ、ストレスを解消
起きている間、私たちの脳は膨大なエネルギーを消費しながら活動しています。睡眠はそんな脳に休息を与え、記憶の整理を行いながら嫌な記憶を留めないよう働き、精神的なストレスの解消を行ってくれる効果があります。
●細胞を活性化し、若々しく保つ
睡眠時に分泌される「成長ホルモン」は、子どもの身体を成長させる役割があります。大人になってからも細胞を活性化させる作用があるので、肌や髪を若々しく保ちます。
●脂肪を分解、ダイエット効果も
「成長ホルモン」は脂肪の分解も行っています。特に寝始めの約3時間は多くの脂肪を分解する時間帯で、眠りが浅いと「成長ホルモン」が十分に分泌されず、太りやすくなります。
●免疫力を向上させる
人間の身体には、外部から侵入してくるウイルスに対抗したり、ガン細胞などを破壊する免疫力が備わっています。特に白血球などの免疫物質は、充分な睡眠をとることで増やすことができます。
たくさん眠れば大丈夫?身体に良い睡眠とは。
睡眠時間は長ければよいというものでもなく、睡眠の状態や目覚めたときの充実感も大切です。睡眠の状態には、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い「レム睡眠」の2種類があり、約90分周期で繰り返されています。まず始めに深い「ノンレム睡眠」に入り、体温が一気に下がります。その後、体温が上昇しながら浅い「レム睡眠」へと移ります。
身体に良い睡眠は、寝床に入ってから深い眠り(ノンレム睡眠)に達するまでの時間が短く、徐々に浅い睡眠へと移行して、すっきり目覚められることが理想的です。
※本ページの内容は、関電SOS季刊誌「住まいring」Vol.23(2013年3月発刊)掲載の情報です。