地球にやさしいエコ料理
更新日:2012/10/05
エコ料理のポイントは「(1)食材をムダなく使う」「(2)エネルギーや水を上手に使う」です。今回は、様々なエコ料理の方法をご紹介します。
いつも捨ててしまう野菜の葉っぱや食材の残り物を有効に使ってみる。料理をする時、洗い物をする時に少しエネルギーを意識して大切に使ってみる。そんな小さな行動や気づきが地球環境改善につながります。
台所からできる地球への思いやり、その一つが「エコ料理」です。いつもの暮らしにちょっとしたエコな工夫を取り入れてみませんか?
<ポイント1>「食材をムダなく使う」食べられるところは食べつくし、長持ちさせる工夫をする。「残りもの」や「鮮度が落ちたもの」、「時間が経って硬くなったもの」などは、調理次第でおいしく食べられます。食材を少しの手間で上手に使い切る工夫をして、地球にもやさしく、おいしい料理を作りましょう。
【残りもの】
●ビール
飲み残して気の抜けたビールには、肉を漬け込むとやわらかくなる効果があります。また、シチューなどの洋風料理にはワインの代わりとして、すき焼きには日本酒の代わりとしても使えます。
●昆布・かつお節
だしをとった後の昆布やかつお節を炒って水分を飛ばし、しょう油・砂糖・みりんなどで調味してふりかけに。
【鮮度が落ちたもの】
●揚げ物に使用した油
ジャガイモの皮にはにおいを吸収する効果があり、素揚げするとにおいが軽減し、再度利用できます。
【固くなったもの】
●チーズ
ブランデーなどの洋酒に2~3日漬けておくとやわらかくなり、洋酒にぴったりのおつまみになります。
●食パン
ミキサーやフードプロセッサーにかけて細かくし、電子レンジで加熱して水分を飛ばすと、手作りパン粉として使えます。
<ポイント2>「エネルギーや水を上手に使う」段取りを考え、使い回しや同時進行を心がける。調理の省エネの基本は、電気やガスを使う時間を短くすることです。例えば、「熱の有効活用」や同じ鍋で同時に調理する「同時調理」や「お湯の使い回し」といった段取りの工夫があります。
【お湯の使い回し】
●アクの出ない野菜から順にゆで、最後に、油分のある油揚げの湯通しや、魚・肉をゆでるといったように、同じお湯を順に使っていきます。
●スパゲティやうどんなどのゆで汁にはでんぷん質が溶け出しており、油を吸着する働きがあるので、油汚れがついた食器をゆで汁につけておくと油がスムーズに落ちます。
【同時調理】
●にんじんといんげんなど、加熱時間の異なる野菜をゆでる場合は、先に時間のかかるにんじんをゆで、ある程度やわらかくなったところでいんげんを入れるなどすると、一つの鍋で同時に調理できます。
【熱の有効活用】
●カレーなどを煮込んだ鍋は、火を止めた後、新聞、次にタオルの順で鍋をくるみます。そうすることで、余熱を逃さず保温できるので、少し時間がたっても再度温める手間が省けます。
※本ページの内容は、関電SOS季刊誌「住まいring」Vol.20(2011年12月発刊)掲載の情報です。