温まる食事で冷えを解消しましょう
更新日:2012/10/10
健康意識の高まりから、冷えを解消する食材に関心が集まっており、最近は「しょうが入りスープ」といったしょうが入りの加工食品や、とうがらしを使った調味料が人気です。また、にんにく・ねぎも同様に体を温める働きがあります。それぞれの特徴を活かして、毎日の食事にとり入れましょう。
体を温める食材の特徴と使い方
― しょうが ―
辛みと香りの成分「ジンゲロン」と「ショウガオール」が体の熱を補って、血行を促進します。また、新陳代謝を活発にし、発汗作用を高める働きも。
〈使い方のポイント〉
●炒め物などには、すりおろしやみじん切りにして香りづけとして使うだけでなく、薄切りにして入れてもよいでしょう。
●甘みとも合うので、デザートなどにも。また、はちみつと風味の相性がよく、千切りにしたしょうがをはちみつに漬けておくと、お湯で溶かした「しょうが湯」だけでなく、ヨーグルトのソースやしょうが焼きのたれなどの調味料にも使えます。
― とうがらし ―
辛み成分「カプサイシン」が交感神経を刺激して血液の循環を向上させ、発汗を促進します。また、脂肪や糖質の代謝を活性化し、肥満の予防や疲労回復効果もあります。
〈使い方のポイント〉
●炒め物に使う場合は、油を火にかける前にとうがらしを入れ、焦がさないように弱火で加熱しながらじっくりと香りと辛みを油に引き出します。また煮物、汁物、鍋物と幅広く使えます。
●種を使うと辛みも温かさもアップします(かなり辛くなります)。
― にんにく・ねぎ ―
独特のにおいのもと「アリシン」が新陳代謝を活発にし、血行を促進します。
〈使い方のポイント〉
●切ることで細胞が壊れて「アリシン」が吸収されやすくなるので、細かく切るとよいでしょう。
●ビタミンB1が豊富な豚肉と組み合わせると疲労回復効果もあります。
●にんにくは刺激が強く胃に負担がかかるので、1日1かけが目安です。
※本ページの内容は、関電SOS季刊誌「住まいring」Vol.19(2011年7月発刊)掲載の情報です。