防犯意識を高めておきたい年末年始
更新日:2013/12/20
鍵かけは基本、次に留守だと知られないこと
帰省や海外旅行などで長い間留守にすることの多い年末年始。旅行ではなくても、忘年会・新年会、年末の買い出しや用事、初詣や年始の挨拶といったイベントで、家を空けている時間も普段より長くなるかもしれません。空き巣などの侵入窃盗犯にとっては、仕事のしやすい季節といえるでしょう。
住宅に侵入する手口で多いのは「無締まり」や「ガラス破り」。侵入口としては「窓」が多くなっています。戸締まりは防犯の基本中の基本です。玄関や勝手口、庭に面した掃き出し窓はもちろん、トイレや浴室、階段の踊り場など、忘れがちな窓もしっかり鍵をかけましょう。オートロックのマンションや高層マンションであっても油断せず、外出の際は必ず鍵をかけてください。さらに、泥棒は侵入に時間がかかるのを嫌うため、ドアや窓に補助錠をつけて侵入しにくくすれば、より効果的です。
泥棒に留守と知らせないことも大切です。洗濯物は出しっぱなしにせず、取り込んでおきましょう。新聞や郵便物がポストに溜まっていると、すぐに留守だとわかってしまいます。新聞は配達店で止めてもらい、郵便物は郵便局に不在届けを出しておけば最長30日間まで保管してくれます。また、センサーやタイマー機能のついた照明を利用し、夜になると明かりが灯るようにするのも一つの方法です。
出かけた先でのスリや置き引きにも注意を
泥棒によっては電話をかけて留守を確かめる場合もあるので、留守番電話のメッセージにも注意したいものです。長期間留守にする際で、「旅行のため●日まで不在にしております」などというメッセージは厳禁。メッセージも「ただいま留守にしております」ではなく、「ただいま電話に出ることができません」などと、留守なのか判断がつかないようにしましょう。あるいは、思い切って留守番電話をオフにしておいたり、携帯電話に転送させるよう設定するという方法もあります。
また、この時期は、旅行先や外出先でスリや置き引きなどにあわないように注意したいものです。デパートや商店街、ホテル、空港、駅、神社などはとても混みあっています。その上、買い出しやお年玉用に、いつもより多めに現金を持ち歩いているかもしれません。年末年始の華やかな雰囲気に、つい気分もウキウキしそうですが、荷物や財布にはしっかり注意を向けてください。
スリに狙われやすいのは、ズボンの後ろポケットに入れた財布や口の開いたバッグに入れた財布です。バッグはファスナーやボタンつきにし、電車内や人混みでは体の前で抱えるように持ちましょう。財布にも、ちょっとしたひと工夫を。紐やチェーンで財布を服につないだり、鈴をつけて音が鳴るようにすると、盗られにくくなります。