美容室に防犯カメラを導入する理由とメリットとは
更新日: 2022/05/17
美容室ではさまざまなトラブルが想定されており、それらを解消するために防犯カメラが導入されるケースが増えてきました。大切なお客様や従業員をトラブルに巻き込まないようにするためにも、美容室における未然の対策は重要なテーマです。
この記事では、まず美容室におけるトラブル事例をご紹介します。その上でそれらのトラブルを解消するのに有効な防犯カメラについてもご紹介していきます。
美容室におけるトラブル事例とは
まずは、美容室におけるトラブル事例についてご紹介していきます。実際に美容室で防犯カメラを導入する際に、どのようなトラブルが想定され、導入によって解消できるのかを把握しておくことで、目的意識を持ちスムーズに導入できるでしょう。
レジ付近でのトラブル
美容室では現金をはじめクレジットカードといった、金銭授受によるレジ付近でのトラブルが多数報告されています。金銭授受の際には、現金をいくらお預かりしたか、いくらお返ししたか、クレジットカードをお返ししたかなどを口頭で伝えることでトラブルを防止できます。しかし全てのお客様に対して、どのタイミングでも口頭で伝えられるとは限りませんので防犯カメラで記録できると安心です。
特に金銭授受のトラブルはお客様との信用問題に発展しやすく、入念なトラブル防止対策が求められます。また金銭授受の他にも会員カードやポイントカードといったカード類のやりとりの際に、レジ付近でトラブルが発生するケースも少なくありません。そんな時にも防犯カメラを設置することでトラブルを未然に防ぐことが可能です。
営業時間外の侵入トラブル
不審者の侵入や窃盗犯による窃盗被害など、営業時間外のトラブルも多くなっています。営業中、スタッフが目視できる環境であれば回避できるトラブルであっても、営業時間外ではそうはいきません。
また美容室の金品の窃盗被害はもちろんですが、転売目的にシャンプーやコンディショナー、ドライヤー、ヘアアイロンなどの備品が狙われるケースもあります。特に染料や薬剤は、使用法によっては危険を伴うケースもあり、二次的なトラブルに発展する可能性も考えられます。さらにお客様の氏名や住所、連絡先などの個人情報の流出対策にも防犯カメラで記録しておくと、こういった侵入トラブルの防止に効果的です。
スタッフ同士のトラブル
美容室では業務内容や賃金、待遇面などスタッフ間でトラブルが発生するケースも少なくありません。また備品を私用に持ち帰ってしまうスタッフに頭を悩ませているケースもあります。備品が減ってしまうと窃盗被害と同様に、利益を圧迫してしまい経営状況の悪化を招くため、防犯カメラの導入によってスタッフ同士のトラブルを防ぐことができます。
店舗駐車場におけるトラブル
都市部ではそれほど多くありませんが、郊外の美容室では駐車場が設けられているケースが一般的です。美容室のトラブルといえば店内でのトラブルに目が行きがちです。しかし実際には店舗駐車場でのトラブルに巻き込まれるケースもあるため、もしもの時に備え防犯カメラで記録しておくと安心です。また敷地内で車の事故が発生してしまった場合には、店舗外のトラブルですが対応の流れを確認しておくことも重要です。
マイナンバー制度に伴う安全管理措置に関するトラブル
2015年10月にマイナンバー制度が施行され、美容室を含む全ての事業者に安全管理措置が義務付けられました。これに違反すると罰金などの罰則が科されるため、美容室内での顧客情報を管理しているパソコンやタブレットなどの盗難対策にも注意が必要です。比較的新しい取り組みということもあり、対策が進んでいないケースもあるため、この点も防犯カメラを導入し対策を進めていきましょう。
美容室に防犯カメラを導入する理由とメリットとは?
上記でご紹介したように、一口に美容室におけるトラブルといっても、多種多様なトラブルが想定されます。こうしたトラブルを回避するために、防犯カメラの活用は有効な手段です。また防犯カメラで記録しておくことで、仮にトラブルが発生してしまった際の事実確認としても有効です。例えば不審者の侵入や窃盗犯による窃盗被害を抑止でき、備品の持ち去りが発覚した際や、店舗駐車場内で事故が発生した際に正しい情報を得ることもできます。
その他にもスタッフの導線を改善し、業務効率を向上できるメリットが挙げられます。美容室での作業は感覚的に行っているケースがほとんどです。しかし防犯カメラによって、スタッフの導線を改善することで、より良いサービスを提供できるかもしれません。またスタッフもカメラが設置されていることによって、より緊張感を持って業務に取り組み、サービス向上の効果も期待できます。
安全な美容室運営には防犯カメラ以外の防犯機器の導入も
防犯カメラの導入は、上記のようなトラブル防止にメリットがありますが、より安全な美容室運営には防犯カメラ以外の防犯機器の導入も検討すると良いでしょう。例えば不審者が現れた際に外部と即座に通信できるSOSボタンや、窓や扉の異常な開閉を検知できるSOSワイヤレスマグネットセンサーなどの活用もおすすめです。