工場付き事務所の防犯を怠るとどうなる?基本的な防犯対策2つ!
更新日: 2021/10/15
工場付き事務所が窃盗犯に狙われやすい?
機械を使い物品の製造・加工をする施設である工場は、製造業をはじめ医薬品や食品加工など多くの業界で必要不可欠な存在です。そんな工場は、窃盗犯に狙われやすい現場の一つ。
また工場だけでなく工場付きの事務所を構えている場合には、特にターゲットにされやすいため、犯行を未然に防ぐための防犯対策が必要不可欠です。実際に工場や工場付き事務所における防犯対策を考える際には、まず狙われる理由や狙われる物品について理解しておきましょう。
工場付き事務所が狙われる理由とは?
工場や工場付き事務所が狙われる理由は、主に以下が挙げられます。
・建物の構造上、比較的侵入が容易
・防犯対策が進んでいないケースが多い
・工場の稼働時間が毎日同じ傾向にある
・高額な機器が多い
・転売できる物品が多い
工場付き事務所は、その建物の構造上比較的、容易に侵入できてしまう傾向にあります。もちろんその工場付き事務所によって侵入が難しいケースもありますが、人の出入りが多い場合は施錠しない現場も少なくありません。また人が動き回り、機会を稼働させることで熱気がこもりやすかったり、扱う物品(医薬品など)によって換気が必須であったりと特有の特徴があります。それらの点からも、工場付き事務所は外部からの侵入が比較的容易です。
それにも関わらず、防犯対策が進んでいないケースが多い傾向にあるのも事実です。防犯意識の高まりから、都心部では多くの事業者が防犯対策を進めています。しかし郊外や地方などに位置するケースの多い工場では、防犯意識が比較的低いのも理由の一つです。
さらに工場は稼働時間が明確に定まっており、夜間は全く人気がなかったり、電灯なども少なく全く明かりがないケースもあります。そのため人目を気にする窃盗犯にとっては好都合な状態です。
その上、高額な機器や転売できる物品が多いことから、工場付き事務所は窃盗犯に狙われやすい傾向にあります。
工場付き事務所で狙われる物品とは?
上記のような理由から、工場付き事務所は窃盗犯に狙われやすい傾向にあります。その中でも金品を目的にする窃盗犯にとって、高額な機器や転売できる物品が多いことが大きな理由の一つです。
具体的に工場や工場付き事務所が狙われる物品には、以下が挙げられます。
・特殊機器
・工具
・原材料
・現金
・各種書類やデータ
工場で使用されている機器には、希少性のある高額な特殊機器が使われているケースがあります。特殊な機器であれば数百万、数千万になる機器も珍しくありません。さらに特殊機器に比べると、比較的安価な工具も転売などを目的に持ち去られるケースもあります。
また金属や木材など原材料に近い物品がターゲットにされるケースも報告されています。これらは窃盗しても足が付きにくく、犯行を眩ませやすいことから狙われやすいものの一つです。
工場では現金を保管しているケースは少ない傾向にありますが、工場付き事務所の場合、現金はもちろん貴重品なども保管しているケースもあるでしょう。即金性のある現金や貴重品は工場に限らず、特に狙われやすいものです。
そして最も注意したいのが各種書類やデータです。請求書や見積書といった多くの現場で使われている書類はもちろんですが、工場や工場付き事務所では外部に流出してはいけない書類やデータが保管されているケースも珍しくありません。例えば商品・製品における独自のノウハウ・情報や取引先の機密情報などが挙げられます。
工場付き事務所は防犯を怠るとどうなる?
上記のように工場や工場付き事務所では、窃盗犯から狙われやすく、狙われる物品が多い傾向にある現場です。実際にそれらの物品が窃盗被害に遭ってしまうだけではなく、防犯対策を怠ると営業停止になってしまう場合もあります。
また2015年10月に施行されたマイナンバー制度では、工場や工場付き事務所を運営している事業者をはじめとして、全ての事業者に安全管理措置が義務付けられるようになっています。そのため違反すると罰金などの罰則が科されるようになりました。
工場付き事務所における基本的な防犯対策
工場や工場付き事務所において、防犯対策を進める際には、まず以下の基本的な対策を検討してみてください。
防犯カメラ
防犯対策といえば、まずは防犯カメラです。外部からの侵入を記録することで、犯人を特定するために活用されます。また防犯対策がされていることをアピールできるので、犯罪の抑止にも効果的です。
防犯ステッカー
防犯カメラ同様に犯罪の抑止に効果的なのが、防犯ステッカー。なるべくリスクを犯さずに犯行に臨みたい犯人にとっては防犯ステッカーが設置されているだけでも、犯行を断念するケースも少なくありません。
その他にもおすすめの防犯対策として、扉や窓の異常な開閉を検知して知らせてくれるSOSワイヤレスマグネットセンサーや、工場や事務所内を三次元で検知してくれるSOSパッシブセンサーがあります。安心安全な工場運営のためにも、防犯対策を検討するようにしてください。