士業事務所に不審者が現れたらどうする?その場の対応と未然に防ぐ方法をご紹介!
更新日: 2021/09/15
士業事務所は不審者に狙われやすい?
窃盗や空き巣をはじめとする私たちの生活を脅かす存在が不審者です。 昨今は窃盗や空き巣はもちろん、殺傷事件や誘拐など人的な被害が出るケースも報告されており、注意が必要です。中でも不審者に狙われやすいのが士業事務所です。
そもそも士業とは?その種類
不審者に狙われやすい士業事務所ですが、そもそも士業とは何かまずここでご紹介していきます。また士業事務所の種類について確認しておくとより一層、士業事務所が狙われやすい理由の理解も深められるでしょう。
士業とは、専門性の高い知識を持ち、それを元に事業者を中心にサポートする資格職業のことを指します。具体的には弁護士や税理士などに代表されるように、語尾が「〇〇士」のようになっています。また士業は「8士業」と呼ばれており、以下8つの種類に分類できます。
①弁護士:当事者や官公庁などからの依頼に合わせて法律事務全般の業務を行います。
②弁理士:実用新案や意匠、商標、国際出願をはじめ、特許に関する手続きを行います。
③司法書士:登記や供託手続きの代理、裁判所・検察庁・法務局への提出書類の作成を行います。
④行政書士:官公庁への提出書類や権利事務、事実証明に関する書類の作成を行います。
⑤税理士:主に企業の税務代行に関する業務を行います。
⑥社会保険労務士:主に企業の社会保険に関する書類作成や申請、労務管理を行います。
⑦土地家屋調査士:土地家屋の調査・測量や不動産の表示登記申請などを行います。
⑧海事代理士:海事に関する行政機関への申請、届出などを行います。
士業にはその他種類もありますが、上記が代表的な士業です。
士業事務所が不審者に狙われやすい理由とは
士業には、上記でご紹介したような種類があります。専門的な知識の元、依頼者をサポートする仕事だけあり、厳格なイメージや難しいイメージを持たれるかもしれません。その点が士業事務所が不審者に狙われやすい理由ともつながってきます。
その理由には以下が挙げられます。
・機密情報が多い
・お金に換りやすい情報が入っている可能性がある
・PCなどに多くの情報が入っている
・下見しやすい
一般的に厳格なイメージを持たれることが多い士業では、そのイメージ通り厳重な管理のもと機密情報を扱うケースが多くあります。これは裏を返せば、それだけ価値のある・お金に換わりやすい情報とも言えます。
例えば、士業者が扱うA社の機密情報をB社が認知してしまうことで、経営はもちろん経済活動にも影響が出るケースがあります。よって不審者は士業事務所をターゲットにする傾向があります。
またパソコンをはじめSDカードやUSBメモリなどを一つでも盗み出せば、それだけでも大きな価値がある可能性が高いことも理由の1つです。つまり比較的少ない労力で、儲けが出やすいと言えます。
さらにスーツなどの決まった服装で狙いやすい点も士業事務所が狙われやすい理由です。窃盗犯や空き巣犯などの不審者は、犯行に望む際に下見するケースが一般的。その際、厳格なイメージである士業事務所は、基本的にスーツ姿をしている人が多いことから、スーツで下見すれば比較的怪しまれない場所というのも理由の1つです。
士業事務所に不審者が現れた際の対応と犯行を未然に防ぐ方法
上記のように士業事務所にある情報はお金に換わりやすい価値のある情報が多く、なおかつ下見の際に怪しまれにくい点が、主な理由として挙げられます。
そこで士業事務所において、不審者から狙われないようにする対応としては、不審者を事務所内に侵入させないようにセキュリティ対策を強化すること。具体的にはセキュリティ機器を導入し、犯行を未然に防ぐことです。ここからはその方法についてご紹介していきます。
SOS非常ボタン
不審者は士業事務所にひと気がない営業時間外はもちろん営業時間中にも現れる可能性があります。そこで有効なのが、不審者が現れた異常事態を即座に外部の監視センターへ送信してくれるSOS非常ボタン。仮に不審者が現れても、即座に外部とコンタクトをとり非常事態であることを知らせることで、外部と連携したスムーズな対応が期待できます。
SOSワイヤレスマグネットセンサー
SOSワイヤレスマグネットセンサーは、ドアや扉の異常な開閉を検知して知らせてくれるセキュリティ機器。士業事務所の窓に設置することで、不審者が外部から侵入するのを検知でき、侵入防止に役立ちます。
SOSパッシブセンサー
SOSパッシブセンサーは、室内における異常な動きを三次元で検知し知らせてくれるセキュリティ機器。主に士業事務所が営業していない時間帯に効果的です。また重要な書類やパソコンなどの情報が入った機器がある部屋に設置しておくことで、仮に不審者が侵入しても検知し未然に犯行を防ぎやすくなります。
またSOSワイヤレスマグネットセンサーとSOSパッシブセンサーを同時に設置することで、外部・内部、両方のセキュリティ対策を強化できます。
特に信用が重要視される士業において、これらのセキュリティ対策によって、対応し未然に犯行を防ぐことが、士業事務所にとって重要な対応です。