子供たちの命を預かる保育所・託児所に必要なセキュリティーとは
更新日: 2019/10/25
保育所や託児所におけるセキュリティーの現状
保育所や託児所のように小さな子供たちの命を預かる場所では、特にセキュリティーの重要性が問われています。実際、保育所や託児所に勤めているのは女性が多いことも実情としてあるので、犯人から狙われやすいという背景があるのも確かでしょう。言い換えると、犯人にとって狙いやすい保育所や託児所のような場所ほど、セキュリティーの必要性が高いのです。
さらに、保育所や託児所となれば預けられている子供たちは小さく、犯行に遭遇した場合に被害を避ける的確な判断をすることも難しいのが現状です。そのため、重要になってくるのが、犯人を現場に入れないようにすることです。犯人を入れないとなると、迎えの保護者への対応や食事や遊び道具などの搬入など様々な弊害が発生する可能性もありますが、第一に優先すべきは当然子供達の安心です。
保育所や託児所を含む全ての事業者に安全管理措置が義務付けられている
保育所や託児所におけるセキュリティー対策は任意だと思われているかもしれません。しかし、2015年から施行されたマイナンバー制度によって、全ての事業者に安全管理措置が義務付けられています。安全管理措置とは、本来事業者が個人番号および特定個人情報の漏洩や滅失などを防止するための措置ですが、保育所や託児所であっても子供達の個人情報を扱うことになるのでセキュリティー対策は必須事項となっています。そのため、子供達の安全を守るセキュリティー対策はもちろんこと、それに加え個人情報に関するセキュリティー対策も加味する必要があるのです。
さらに、セキュリティー対策が充実していることによって、保護者からの信頼を得ることにもつながりますので、集客の面でもポジティブに作用することになるでしょう。保育所や託児所であっても大前提として事業体としての側面がありますので、セキュリティー面の充実によって事業体としての拡大を見込むことも可能になっています。
保育所や託児所でセキュリティーを考える際のポイント
保育所や託児所の現状として、セキュリティーは法的に定められている義務であり、子供達の身を守るためにも必須でした。しかし、具体的にどのような施策を考えていけばよいのか明瞭化することは難しいかもしれません。そこで重要なのが、比較的女性の多い傾向にある保育所や託児所で非常事態にすぐさま、助けを求めることのできるシステムの導入です。
すでに導入されているシステムを例にすると、職員が専用のICカードでドアのセキュリティーロックを操作できることや、それロック解除をメールでお知らせすることのできる機能、現場で不審者の侵入やその可能性を感じた際に非常用ボタンによって早急に外部とのコンタクトを取ることができるようにしておくことです。